沖縄・国際物流拠点形成研究会と「沖縄の家」構想
沖縄「森林の家」の「列柱パネル」(列柱壁/琉球ウォール)の工法は、沖縄・国際物流拠点形成研究会の活動の中で、生み出されました。
本研究会は、2010年10月、「東アジアの物流拠点としての沖縄の港湾の現状と課題」研究会としてスタート、2012年9月から、当時の衆議院議員で内閣官房副長官の齋藤勁(さいとう・つよし)氏が引き継ぎ、主宰し、調査・研究活動は3年ほどのブランクがありましたが、2016年1月から再開され、同年11月に『沖縄の国際物流拠点形成をめざす提言』が取りまとめられました。
課題は税制改正(税優遇)・規制緩和
本研究会の調査・研究、港湾などの現地調査、さまざまな関係者からのヒアリングによって、沖縄の国際物流拠点形成にとって、関係企業に対する税制改正(税優遇)・規制緩和とともに、沖縄を軸にした移・出入(輸出)の「荷」をいかに増やすか、が課題であることが明らかになりました。
沖縄の移出入・輸出の荷を増やす
『提言』をめぐって、2017年2月に開かれて沖縄県民との意見交換会で、海上輸送の「荷」をいかに増やすかというテーマに関連して、「南九州から木材を移入し、沖縄で亜熱帯気候に適した木造住宅を開発して県内の普及だけでなく、東アジア各国に輸出しよう」という「沖縄の家」構想が提唱されました。
このコーナーでは、本研究会の『研究会通信』などを掲載し、研究会の調査・研究で明らかになった沖縄の国際物流拠点形成に向けた現状の問題点と課題をご提起したいと思います。
『沖縄の国際物流拠点形成をめざす提言』(2016年11月25日提案)の全文
研究会通信・第1号 (2016年1月7日発行)
内容/ 第1回研究会(本研究会の調査・活動計画と県内重要港湾の整備報告)
研究会通信・第2号 (2016年2月16日発行)
内容/「やんばる」の森と本部港(本島北部の拠点港)の現地視察の報告
研究会通信・第3号 (2016年3月25日発行)
内容/国交省港湾局・航空局のレクを受けて港湾政策を巡る国会議員の討論
研究会通信・第4号 (2016年8月8日発行)
内容/国際物流拠点形成に向けた沖縄県の取組みを担当部署から聴取の報告
研究会通信・第5号 (2016年9月1日発行)
内容/那覇空港第2滑走路工事の視察と県民との意見交換会の報告
研究会通信・第6号 (2016年10月16日発行)
内容/沖縄県の課税特例措置延長と税制改正・規制緩和に係る国会議員討論
研究会通信・第7号 (2016年11月7日発行)
内容/沖縄の国際物流拠点形成に向けた沖縄県民シンポジウムの報告
研究会通信・第8号 (2017年1月6日発行)
内容/沖縄県・国交省港湾局・内閣府沖縄振興局等に策定した『提言』を報告
研究会通信・第9号 (2017年2月20日発行)
内容/国交省のクルーズ船拠点港及び停泊中船舶への陸上送電計画の解説
研究会通信・第10号 (2017年3月3日発行)
内容/『提言』を巡って県民との意見交換会と沖縄の観光事業の講演の報告
研究会通信・第11号 (2019年2月5日発行)
内容/沖縄の経済的自立の課題に係る講演(独立するくらいの気概を)の報告
研究会通信・第12号 (2019年9月20日発行)
内容/木造住宅の良さの啓発の第1回講演会の報告(宮崎の設計士のお話)
研究会通信・第13号 (2020年1月30日発行)
内容/木造住宅の良さの啓発の第2回講演会の報告(大工の棟梁のお話)